もくじ
金華山沖は世界三大漁場の一つであり、日本でも指折りの豊かな漁場です。宮城県石巻市の南東に突き出た、三陸特有のリアス式海岸の地形をもつ牡鹿（おしか）半島から船で約15分の位置に浮かんでいるのが金華山で、その沖合いは親潮と黒潮が交わる世界有数の素晴しい海域として有名です。
今回のテーマは「金華サバ」ですが、この金華山沖で秋から冬にかけて獲れる鯖が全て「金華サバ」と呼ばれる訳ではありません。
石巻魚市場では「南三陸金華山周辺海域で定置網、一本釣、巻き網によって漁獲された高鮮度で脂のり抜群の大型マサバ」と定義づけているそうで、脂肪率は大体15%以上だと「脂のりが良い」とされるようです。特に金華サバの脂は臭みがなく、旨味が濃いと言われています。
今回は、この大人気のブランド鯖「金華サバ」を堪能できる石巻の飲食店を５つご紹介します。
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富喜寿司は石巻駅前のロータリーから歩いて１分程度の場所にあるお店です。カウンター6席とテーブル2卓のみですが、5名以上の場合は2階の個室も利用できます。富喜寿司の大将は石巻寿司業組合の会長も務められており、この道50年以上という大ベテランで、魚の目利きも握る腕もピカイチ。
大きさや状態によって締める時間や塩分を調整された締め金華サバの握りは、一番美味しい最高の状態の脂のりです。もちろん、金華サバ以外のネタもどれをとっても新鮮で美味です。
営業時間は昼が11時から14時まで、夜は16時から21時まで営業しており、定休日は月曜日です。こぢんまりとしたお店なので、事前に予約しておくと良いかもしれません。
震災以降、元の建物があった地域からは離れて仮設店舗で営業していましたが、2018年4月18日より旧北上川沿いのいしのまき元気いちばの隣で営業を開始されました。できたばかりの店舗とあって、外観も内装もとても綺麗で気持ちの良い空間になっています。
こちらの友福丸さんは長い歴史をお持ちで、昭和27年から旅館として営業を開始し、その後昭和59年からは海鮮料理のレストランとして、観光客や地元のお客さんで賑わう老舗として営業してきました。
名物には「生うにぶっかけめし」などがありますが、金華サバ焼きや海鮮丼などで金華サバを味わうことができます。大きな窓からは旧北上川や石ノ森萬画館の景色を眺めることができるので、開放感あふれる店内で美味しい魚介を堪能してみてはいかがですか？
出典: 六文銭 公式HP
居酒屋六文銭もこぢんまりとしたお店ではありますが、大将の目利きで毎日選び抜かれた鮮度の高い魚介類が揃うお店です。金華サバのシーズンにはしめ鯖や刺身で最高鮮度のものをいただけることでしょう。一階はカウンター7席と小上がりに9席があり、二階は20席の広さで団体や宴会の際に使用しているようです。
石巻駅から立町商店街を通り路地を入ったところにある、知る人ぞ知る隠れた名店です。若いお客さんはほとんど見かけることのない、本物を知る大人が集う場所となっています。大将や女将さんの人柄も気さくで、一度行ったら通いたくなってしまうような、そんなお店です。石巻の昔ながらの鮮度の高い居酒屋を知りたい人にはお勧めです。
出典: 大もり屋 公式HP
明治26年創業という老舗の大もり屋では金華サバを刺身で味わうことができ、ほかにも金華丼という海鮮丼の中にも金華サバが入っています。
こちらのお店では金華サバを最高の状態で安定供給するために急速冷凍の技術を使っているそうです。サバは足が早い食材として有名なので、この最新の技術を使うことによっていつでも最高品質の金華サバをいただけるとあればとても安心ですね。
石巻駅から歩いて1分もかからない場所にあるのも嬉しいポイントです。
出典: すし寳来 公式HP
お昼時には行列ができることもある人気のお寿司屋さんです。こちらのお店でも金華サバの締めを提供しています。シーズンにもよりますが、メニューの「金華すし」にも金華サバが入ってきます。石巻駅から徒歩6分程度の場所で、隣にはホテルもあり立地的にも非常に便利です。
大将が人柄がよく、気さくに話しかけられますので、石巻の魚介や金華サバについても質問して会話を楽しんでみるのも良さそうです。
いかがでしたか？石巻に訪れたら、脂がのって旨味たっぷりの金華サバをぜひ味わってみてください。旬の時期は9月から1月にかけて、特に秋の時期が一番おいしいようです。自宅でもたべたい！という方は、缶詰や燻製、生ハム、しめ鯖などの加工食品はお土産として購入できます。
